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サプライチェーンはネットワーク型へ、「つながりが見える」共通基盤を参考出展
東芝デジタルソリューションズは、複雑に絡み合うサプライチェーンをネットワーク型で一元管理する「サプライチェーンプラットフォームサプライヤポータル」を参考出品した。
サプライチェーンをネットワーク型で捉え、さまざまなサプライヤーが参画するプラットフォームとする仕組みだ。
半導体不足や材料価格の高騰、コロナ禍による物流の停止などにより、ここ数年はサプライチェーンの混乱が続いている状況だ。日本の製造業では以前から、さまざまな災害によるサプライチェーンへの影響に対し、さまざまな対策を練ってきており、1次サプライヤーだけでなく、2次や3次のサプライヤーや製造拠点などの管理を行ってきている。
フロー型のサプライチェーン管理:バイヤーの立場でサプライヤーを一元管理を行うためには都合がよい。
ネットワーク型:新たなプラットフォームで、サプライヤーが参加し源流までさかのぼって影響度の高い部品などを直感的に把握を可能とする
※天災などの不測の事態が発生した場合なども、従来は影響について1次サプライヤーから2次サプライヤーへとさかのぼって把握しなければならなかったが、
同プラットフォーム上で発信すれば、即座に影響度を把握できるようになる」との事。
普及に向けては「誰がどのように使うのか」というところがポイントになる。
今後のサプライチェーンは、従来のチェーンチェーン(つながり)に付加し、カーボンニュートラルなど新しい情報を加味した管理が必要となり、
サプライチェーンの中での情報のやりとりが今まで以上に増加する事が想定される。その点からSCMでプラットフォームを構築しつながりを可視化する事は
今後、有効に考えられる。現在の自動車産業であれば、比較的効果も期待されるところであるが、他の産業において、サプライヤーである中小企業が現在のITリテラシーの中で、どこまで参画してこれるのか、難しい現状であると思われる。中層企業におけるIT化やDX化の遅れは昨今叫ばれている課題であり、この点も底上げできる対策も含めて、推進される事を期待したい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b918d7dd402d1a6cc02628008a199a958c42b48