生産計画・生産管理・SCMニュース・記事
業務改革の成功要因(開始1年で約135億円コスト減の効果、ルノーグループの凄すぎるサプライチェーン改革)
開始1年で約135億円コスト減の効果、ルノーグループの凄すぎるサプライチェーン改革との記事がある
この成功は、AIやIoT、自動化の言葉が飛び交っているが、これはあくまで手段の話である
『SCMの課題は「可視化」「リアルタイムの情報収集」』と最初に記載されているが、
まさに、見える化、情報収集をしっかりやりきるところが改革を成功させている
IT化、DX化はあくまで、見える化、情報収集の手段である。
まずは、ITなど置いておいて、自社にとって、見えていなくて経営判断できていないことを
見えるようにして、判断ができるようにする事である。
以前、私が在籍した企業では、決算でサプライズ、不動在庫の山、全く利益が出ていないなんて事があった。
この時は、週次で四半期、月次の売上、生産、在庫(PSI)+利益の着地を見て、生産量や在庫量を決定する仕組みとした
予想の当たる当たらないはあるが、週次で見直す事で、ぶれを最小にする動きをした。
見える化する事で、安定した経営へと発展する事が出来た。
他に在籍した企業、コンサルで支援した企業も、情報の可視化(見える化)を最初にやりきるところは、やはり改革が成功する
この可視化、見える化の重要性が分からないところは、いつまでもシステムに振り回される結果になり、システムを入れたのに、
何も見えない結果となっている企業が多い。
当社も、まずは、見える化を強く推進させて頂いている
参考記事
https://www.sbbit.jp/article/cont1/93096
AIはサプライチェーンの問題を解決する万能薬なのか①
テクノロジーがサプライチェーンにプラスの効果をもたらしていると実感している企業は、5社中1社
サプライチェーン・オペレーションにおけるテクノロジー導入はかなりばらつきがある
日本において、サプライチェーンが浸透していない表れでもあると思われる。東日本大震災や熊本大地震によって、自動車のサプライチェーンが話題となった事もあったが、本格的に浸透してきたのは、半導体の供給不足や今年に入ってからの小麦などのあらゆる物の輸入が困難になり、ニュースでも頻繁に語られるようになり、改めて浸透してきた
また、調査によると、サプライチェーンの技術投資分野では、クラウドがトップ(25%が全面的に採用)、次いでIoT(モノのインターネット)開発(20%)、スキャンとインテリジェントデータキャプチャー(18%)となっている※この結果はPwCが244人の経営者を対象に行った調査
AIによるサプライチェーンマネジメントを導入した企業は、物流コストを15%、在庫レベルを35%、サービスレベルを65%改善したと算出されている(マッキンゼーの調査)
☆AIが、現在サプライチェーンにおいて最も生産的な役割
・さまざまなシナリオを算出して、最適なアクションに優先順位をつけ、最善のアクション計画を立てる
⇒AIで最も成功しているサプライチェーンの企業は、上記のアクション計画から、不足が起こる前に対策の行動をし、需要が低下する前に在庫の削減を開始している
参考記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/00dae47661d705c11acf6f0d8b5db9b3de93a05d?page=1
セールスフォースの製造業向け「Manufacturing Cloud Quick Start Program」の提供を開始
製造業のサプライチェーンの情報を社内外の様々なプレイヤーにタイムリーに連携
表計算ソフトやメール、電話等で実施されていたこの情報管理及び共有のしくみを共通のプラットフォームで一元管理
常に新しい情報を元に各種計画の予測値が計算され、その情報がタイムリーに共有される
業務効率化だけでなく、販売損失の抑制、及び新しい販売機会の創出につなげることも可能
春の設計製造ソリューション展で「Manufacturing Cloud Quick Start Program」の説明、デモを聞き、
受注の変更依頼が、受注情報に紐づいたチャットでやり取りするため、漏れや間違いが発生しない管理を見た
私の中で、まだ未知数ですが、生産計画システムとの具体的な連携を是非見てみたいところである
https://minkabu.jp/news/3342805
サプライチェーンはネットワーク型へ、「つながりが見える」共通基盤を参考出展
東芝デジタルソリューションズは、複雑に絡み合うサプライチェーンをネットワーク型で一元管理する「サプライチェーンプラットフォームサプライヤポータル」を参考出品した。
サプライチェーンをネットワーク型で捉え、さまざまなサプライヤーが参画するプラットフォームとする仕組みだ。
半導体不足や材料価格の高騰、コロナ禍による物流の停止などにより、ここ数年はサプライチェーンの混乱が続いている状況だ。日本の製造業では以前から、さまざまな災害によるサプライチェーンへの影響に対し、さまざまな対策を練ってきており、1次サプライヤーだけでなく、2次や3次のサプライヤーや製造拠点などの管理を行ってきている。
フロー型のサプライチェーン管理:バイヤーの立場でサプライヤーを一元管理を行うためには都合がよい。
ネットワーク型:新たなプラットフォームで、サプライヤーが参加し源流までさかのぼって影響度の高い部品などを直感的に把握を可能とする
※天災などの不測の事態が発生した場合なども、従来は影響について1次サプライヤーから2次サプライヤーへとさかのぼって把握しなければならなかったが、
同プラットフォーム上で発信すれば、即座に影響度を把握できるようになる」との事。
普及に向けては「誰がどのように使うのか」というところがポイントになる。
今後のサプライチェーンは、従来のチェーンチェーン(つながり)に付加し、カーボンニュートラルなど新しい情報を加味した管理が必要となり、
サプライチェーンの中での情報のやりとりが今まで以上に増加する事が想定される。その点からSCMでプラットフォームを構築しつながりを可視化する事は
今後、有効に考えられる。現在の自動車産業であれば、比較的効果も期待されるところであるが、他の産業において、サプライヤーである中小企業が現在のITリテラシーの中で、どこまで参画してこれるのか、難しい現状であると思われる。中層企業におけるIT化やDX化の遅れは昨今叫ばれている課題であり、この点も底上げできる対策も含めて、推進される事を期待したい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b918d7dd402d1a6cc02628008a199a958c42b48