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2022 / 07 / 12 06:00
朝活100本ノック /生産計画・在庫管理改革:7日目【 知っておきたいPDCAサイクルの成り立ち】
PDCAは、どのようにできたかご存じですか?
何のために、生まれてきたと思いますか?
PDCAサイクルは、USの統計学者ウィリアム・エドワーズ・デミング博士(1990~1993)によって提唱され、普及しました
(そのためにPDCAサイクルはデミング・サイクルとも呼ばれる)。
デミング博士が参考にしたのは、1925~1926年にともに働いたウォルター・シューハート博士(1891~1967)による統計的品質管理です。
当時の製造業における品質管理は、製造された製品の品質をすべて検査し、基準を満たさない製品を排除するという破壊的なプロセスが一般的でした。
一方、シューハート博士は品質のバラツキに影響を与える要因を管理できない「特殊要因」と、管理できる「一般要因」に分け、「一般要因」を好ましい状態に
制御することで品質の統計的な分布を一定の許容範囲内に収めるという考え方を提唱しました。
これによって、不良品の発生を防止しつつ、品質の維持が可能になります。トヨタ流にいうと、「工程において品質を作り込む」という考え方です。
PDCAサイクルは、経営管理手法から発したものではなく、品質管理手法を発生させたものだということを理解する必要があります。
経営に生かす際は、上記の品質管理の考え方を理解した上で使用しないと良いサイクルで回らない事になります。