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2022 / 08 / 24 19:38
朝活100本ノック /生産計画・在庫管理改革:42日目【デカップリング・ポイントの運用】
デカップリング・ポイントには、需要変動などの外的要因のため在庫を持つ必要があります。
在庫の持ち方には、主に3つのパターンが考えられます。
①安全在庫:適正在庫量や発注点を決定し、一定の在庫水準を維持する
②先行日数:リードタイム分など一定期間分に必要となる量をあらかじめ先行して在庫する
③安全需要:販売計画や直近の販売実績に、安全分を加味した数量にする。
デカップリングポイントの運用例
トヨタの自動車のMTO(受注生産)の為在庫は持たない運用です。
ただこれは、顧客が納期を待ってくれるため、実施が可能と言えます。
デルはBTOで飛躍した企業です。
Dellのパソコンは以前は、店頭で販売されていたSTO(販売在庫)でした
販売が不調になったところで、BTO(受注加工組立)に変更し大成功をおさめました。
DellのBTOは、部品だけを事前に在庫しておき、注文がきたら組み立てを行う方式でした。
Dell運用の特徴
製品在庫から部品在庫にすることによって、製品在庫の保管費用や売れないモデルの陳腐化を減らす事が出来ました。
経費の節減につながり、価格を安く抑える事にも成功しました。
倉庫費用、廃却予定費用(売れない金額をあらかじめ製品の折り込んでいる)などを大幅に減らし、経費が少なくなりました。
その分を、お客様に還元(価格を安くする)しました。これが受けて、デルは業績を回復させました。
業態やお客様の状況によって、運用を検討することはもちろん、会社としての戦略も含めて運用を決定しないと効果につながらないばかりか
逆に運用を悪化させてしまう結果にもなりかねません。