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2022 / 09 / 11 08:04
朝活100本ノック /生産計画・在庫管理改革:58日目【卸売業や小売業対象の需要予測にもとづく在庫管理②】
1、考慮すべき予測期間(A-D間)の需要量を予測する(移動平均法など)
2、需要予測値が実際の需要量と一致することは少なく、多くの場合は誤差が発生する
3、誤差を考慮した安全在庫量を加える必要がある
以上のことをまとめると、考慮すべき予測期間中の予測需要量は、次のように求めることができる
☆需要予測安全量の算出式(期間中の需要予測値+安全在庫量)
=期間中の予測値+安全係数(1.65)×考慮すべき予測期間(A-D間)×考慮すべき期間の使用量の標準偏差(過去の出荷量・販売量の平均値)
※安全在庫の計算方法
「安全係数(1.65)」×「使用量の標準偏差」× √(発注リードタイム+発注間隔)
※安全係数は欠品許容率を指し、一般的に欠品許容率5%にあたる1.65を使用
※使用量の標準偏差は過去の出荷量・販売量の平均値
また、在庫量を適切に保つために必要な発注量は、現在時点で保有している在庫量(発注残を含む)を予測需要量から差し引いた分となる
この場合の考慮すべき予測期間(A-D間:発注間隔+調達期間)を一定とした発注方式が定期発注方式で、代表的な発注方式である。ちなみに、この定期発注方式は商品ごとに予測モデルを構築する手間がかかることから、売上高の多い重要な商品に用いられ、ほかの商品にはより簡便な発注点法や二棚法が用いられることが多い
※二棚法:2つの棚に同じ在庫量を置き、片方の棚の在庫がなくなった時点で発注(補充)する在庫管理
在庫管理の主な方法は、定期発注方式、定量発注方式、二棚法があります