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2022 / 09 / 18 08:04
朝活100本ノック /生産計画・在庫管理改革:66日目【ブルウィップ効果と実例】
下記のグラフは、ある商品の受発注・生産の動きを示したものとなる。
1、太赤線の実需は変動が少ない
2、小売りからの発注に対応する点線で示す販社の実販は、大きく変動する
3、販社からの発注情報にもつづくメーカーの生産量(青線)はさらに大きく増幅していく
販社やメーカーの大きな変動は、過剰在庫や欠品及び無駄な横持輸送などを発生させて、サプライチェーン全体で大きな不効率となんっていく。この例は極端な例と思われがちであるが、過去十数社のメーカーに在籍して見てき経験では、同様な事は、表立って見えていないだけで、どの企業でも起こっている現象である。
この対策には、企業、組織の壁を越えて、第一に実需情報の共有が必須である。しかし、デジタル化が進む今日においても、日本のメーカーでは、工場側に実需をあえて伝えない企業すら存在している。データの共有化や標準化による活用を検討すると同時に、SCMの知見を高めることや俯瞰したものの見方できるように、経営者や企業全体で民度を高めていくことも進めていく必要がある。