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2022 / 10 / 03 06:40
朝活100本ノック /生産計画・在庫管理改革:77日目【適正な安全在庫を決定するロジック①】
安全在庫の最適化は古典的な在庫理論としてロジックが確立
発注タイミングで発注したものは、一定のリードタイムで入荷することを前提
発注は在庫量を見て、在庫量が一定の量以下となった場合に発注
この判断基準となる在庫量を「発注点」という
安全在庫の理論とは、発注点を決めるための理論である
前提
需要の平均をμ、標準偏差をα、リードタイムLT
LT中の需要の分布は、平均がLTμ、標準偏差√LTα
平均は無論の事、標準偏差の2乗である分散は足し算で求められる(分散の可能性)
分散LTα²の平方根として標準偏差が求められることにもとづく、LT中の需要の分布は下図のようになる
◇安全在庫=κ√LTα
LT中に平均需要量(LTμ)を越えて発生する需要量に対して必要となってくる在庫
◇発注点=LTμ+κ√LTα
在庫量が、安全を含めたリードタイム中の需要量を下回る限界点
・k=安全係数
下図の需要の分布が正規分布と仮定すれば、正規分布は平均から標準偏差(√LTα)のκ倍以上の確率は、κのみによって、一意に決まるという性質をもつ。すなわち、安全在庫量を上回って需要が発生する確率(図中の網掛け部分)、すなわち危険率は安全係数κによって決まる